凪良 ゆう著 『汝、星のごとく』

おすすめの本
汝、星のごとく
その愛は、あまりにも切ない。 正しさに縛られ、愛に呪われ、それでもわたしたちは生きていく。 本屋大賞受賞作『流浪の月』著者の、心の奥深くに響く最高傑作。 ーーわたしは愛する男のために人生を誤りたい。 風光明媚な瀬戸内の島に育った高校生の暁海...

時間感覚を変えようと小説を探してたら、本屋大賞ということで聴いてみました。
波に乗るまで忍耐が必要でしたが、一旦、波に乗ると中毒になってしまいました。

ヤングケアラーの暁海、ネグレクトの母を持つ櫂の恋愛と
LGBGQ、田舎の閉塞感···
いろいろな社会問題を絡ませながら、テンポの早い展開すぎて、「次はどうなるの?」と、気になってしまう作品です。

ヤングケアラー、ネグレクトで育つと、素直に幸せを選べなくなるのだと気付きました。
素直になれない暁海と櫂のすれ違いがもどかしく、今の便利な時代もすれ違いを表現できるのかと思いました。

櫂の栄光と堕落。
若者には残酷過ぎる経験。
そこまで不幸にさせなくてもと思いました。

櫂の成功を妬みながらも、
生きるための経済力を身に付ける暁海。

経済力を身に付けると、
自分を縛る鎖は自分で選ぶことができる。
私にとって、ぐさりと胸にささる文です。
一人なら生きていけるけど、子どもたちの学費を考えたら、
旦那の経済力が必要になり、我慢することもあります。

田舎の閉塞感=固定概念であって、
それを手放すことができると自由に生きていけるし
強く生きていける。
小説だけど学べることが多かったです。

あらすじを知りたくなるけど、
今の私には感動があまりなかったです。
仕事上、お酒に逃げるなよと思ってしまうからです。
整えないと、踏んだり蹴ったり人生になってしまうことです。

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