樺沢紫苑著『読書脳』の感想 読書こそ楽しく生きるための道しるべ 

おすすめの本

読書こそ楽しく生きるための道しるべ

この本は、自分にあった楽しい読書法を教えてくれる。
なぜ、今までの読書が楽しくなかったのか? 
私に当てはまる理由が3つある。

一つ目の理由は、「夏休みの宿題だから」、「仕事のために」理由で、「やらされ感」の中で読書をしていたからである。

私は学生時代、読書が大嫌いだった。
高2の次男も、読書が苦手である。
学校から、三浦綾子著『塩狩峠』を読んでくるように宿題が出され、理解度テストも実施すると告知された。

国語の先生としては、北海道へ修学旅行で行く前に、北海道を舞台にした名作に親しみを持つことが目的だったのだろう。

いつものごとく、理解度テスト前日になって、次男は本を全く読めていないと泣きついてきた。
「お母さんが代わりに読んで、俺に教えて!!」
ドラえもんも呆れてしまうお願いである。

私は、仕方なく、本の要約を読みまくった後に、本をパラパラ読みしなさいとアドバイスをした。
次男は、アドバイス通りにやって、理解度テストは8割取れた。

そもそも、彼にとっては、小説の感動を味わうことが目的でなく、理解度テストの合格点をクリアすることが目的だった。
彼にとってのベストな読み方だった。

二つ目の理由は、読書が得意な人が1/3しかいないことである。
本著に「視覚優位型は、3人に1人。読書が得意な人は3人に1人しかすぎず、逆にいうと、3人に2人は読書が苦手というわけです。」と書かれている。

読書が苦手なのは当たり前だった。少し安心した。
私は、ナレーターが朗読した本を聴けるサービスAudibleを利用してから、本が好きになった。
本の内容が、自然に頭に入ってくる。
私は、聴覚優位型だった。

1ヶ月20冊くらい、本を耳から聴くようになって1年半になるが、変化が出てきた。
読解力がついたことで、視覚で読むときも頭に入りやすくなったことである。
活字が苦手だったが、嫌悪感を抱かなくなった。

そして、文章を書くことが好きになった。
頭の中で閃いたことを、文章でアウトプットすることがとても楽しい。
エッセイ教室のオンラインサロンにも入会した。

休日の朝のカフェで、エッセイや読書感想文の執筆に没頭できるのがとても幸せである。
アラフィフになっても自己成長ができている。

3つ目は、読書は人生に大切なものを全てを与えてくれることを知らないからである。
本には、他人の失敗の経験や試行錯誤の跡が記されているので、学ぶことがとても多い。

・成功している経営者のほとんどが「読書家」
・「読書家」は健康な人が多い
これらの事実は、樺沢先生がいつも仰っている「読書が悩みを解決してくれる」ことを証明してくれる。

最近も、本から大きな気付きをもらえた。
砥上裕將著『線は、僕を描く』をAudibleで聴いていたら
「力を抜きなさい。真面目はね、悪くはないけど、自然ではない」
のところで、ハッとした。
無理して真面目に生きることは、実は不自然だった。

私は、健康カウンセラーとして、たくさんのしんどい人に出会ってきた。
多くの人に幸せになってもらいたい。
30分のカウセリングの中で、相談者の人生が好転する言葉をかけてあげたい。

読書こそ楽しく生きるための道しるべである。

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