樺沢紫苑著『読むだけでフワッと癒やされる本』感想文

おすすめの本

とにかく、この本は「やさしい」、「やさしい」に尽きる本です。
活字が苦手で、普段はAudibleで耳読をしている私でも、パラパラとめくるだけで、ピンクの「やさしい」文章が目から頭に入ってきます。
不思議ですね。
これも樺沢紫苑先生が意図していることだと考えると感慨深いです。

章ごとに「まとめ」があり、自然にフィードバックができます。
読み手次第では、いろいろな読み方ができる本です。
私個人としては、各章の「まとめ」から読んでみて、関心のあることを深堀りする読み方が好きです。
ホント、この本には仕掛けがいっぱいあって飽きさせません。
読めば読むほど、味のある本です。

レジリエンスとは心のしなやかさです。 P14

樺沢先生も第1章01に書かれているので、一番大事だという認識ではないかと考えます。
私も、保健指導の健康カウンセラーとして、レジリエンスが高い人ほど、人生が上手くいっていると思います。
レジリエンスが低くなってしまうと、ストレス過多になってしまい、ストレス解消のために、お酒、タバコ、ゲームなど、不健康な依存にはまります。
さらにレジリエンスが低くなり、負のループから抜け出しにくくなります。

私は、相談者のレジリエンスを高める方法として、健康カウセリングで、「リラックスしましょう」という計画を提案しています。
初回面談で、相談者の話をゆっくり傾聴して、相談者がとても頑張っていることを労わります。
多くの相談者が、「自分はやらなくてはいけない仕事ばかりで、自分の時間はない」と言います。
しかし、3週間ごとの電話で、少しずつリラックスすることに意識が向かっていることがわかります。
例えば、お子さんが4月から高校へ進学した相談者は、「奥さんが子どものお弁当作りが大変なので、自分も早起きして洗濯や掃除などの家事をするようになったら、気分転換ができてスッキリできるようになりました」と、明るい声でお話しされました。
その相談者は、早起きが必要なので飲酒量も減り、朝ごはんもしっかり食べる習慣に変わりました。

心をしなやかにしていくこと、それがストレスを手放す方法です。

モノより人との「つながり」が大切だと言われ、心の時代に切り替わってきた P170

昨年5月に、樺沢先生の講演会、懇親会に参加するようになってから、たくさんの人とつながるようになりました。
実は今度、懇親会で出会った仲間とハイキングに行く予定です。
まさしく異業種の人たちなので話が新鮮です。
利害関係のないコミュニティは、人生を豊かにしてくれます。

また、コンフォートゾーンを抜け出すのも上手くなりました。
次男の高校のPTAに積極的に参加するようにしています。
一番よかったことは、保護者間のつながりができたことです。
男子高校生あるある話で盛り上がり、自分の息子だけではないんやと安心感が生まれました。
自分の息子だけと思っていた悩みが、大多数だったということです。

それから今年は、広報部に所属しています。
イベントごとの記事を書く人の募集があり、体育祭や文化祭は人気があってすぐに決まりました。
秋の講演会だけは、過去の記事を参考にできないので立候補する人がいなかったのですが、私は気持ちよく挙手できました。
私は、昨年8月末からブログを始めて、日頃から講演会の感想を書いてます。
何よりも、集中して講演会を聴くので自己成長につながります。
まだ講演者は決まってませんが、有名人が講演されると聞いているので、今からワクワクしています。

最後に

昨年3月、樺沢先生の本に出合って、いろいろな見方ができるようになり、より人生が面白く感じるようになりました。
特にこの本は、「やさしい」で言葉で書かれているので、自分の言葉に置き換えて話しやすいです。
私にとって、この本は、家族をはじめ、健康カウセリングの相談者の悩み解決のバイブルになりました。
今悩んでる人だけでなく、カウンセラーの方々にも、おすすめの本です。

P.S. Amazonで予約をして、6/3までに配達予定だったのに、6/7に「配達中に問題発生」というハプニングで配達不可となってしまいました。
幸い、すぐに書店で購入することができました。
一時は、読書感想文の応募を諦めたのですが、本を読んで読書感想文を書きたいという意欲が湧きました。
この本の癒しの力かもしれません。

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