樺沢紫苑著『読書脳』の感想 病気を予防するために読書を!

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病気を予防するために読書を!

「今は、馬車馬のように働く時期なんだ」
久々に聞いたど根性発言。
昭和の時代なら、絶賛されていたのだろう。
今は、令和の時代だ。
令和は、自分らしく楽しく働く時代である。

私は管理栄養士で、保健指導の健康カウセリングをしている。
とにかく、メタボリックシンドロームになる人は、睡眠不足である。
私がカウセリングした人の統計で、8割以上の人が6時間未満。
とても残念なことである。

最近は、「睡眠負債」という言葉が流行語になり、スタンフォード大学のエビデンスも世の中に浸透しているおかげで、睡眠不足がよくないとわかっている人も増えてきた。
でも、冒頭のように、「馬車馬のように働く」という価値観を手放すことができず、そのことが美徳と信じ続けて、自分の睡眠時間を削っている人も少なからずいる。

なぜ、「馬車馬のように働く」のような古い価値観を手放せないのか?
それは、本を読んでないからである。
本を読んで、インプットとアウトプットを繰り返さなかったので、いつまでも古い価値観に縛られている。

樺沢紫苑先生が『読書脳』を執筆した理由は、日本人の読書量を増やして、病気を「予防」する生き方を習得して欲しいからである。
私も、心と体を整えて、健康寿命を延ばすことを多くの人に実行してもらうことをミッションとしている。

しかし、本を読んでいる人と読んでいない人では、カウセリングの難易度が変わる。
本を読んでいる人なら、「やっぱり睡眠不足はよくないよね」と気付いて、前向きに取り組んでくれる。
本を読んでない人ほど、「自分が病気になるはずがない」という思い込みが強く、平気で睡眠時間を削って体調不良になっている。
おそらく、「睡眠」と「健康」の間の思考回路がつながっていないのだろう。

私の今の課題は、30分のカウセリングの中で、相手をやる気にさせる言葉を探し出すことである。
そのためにも、読書で、いろいろな人の経験を蓄積していこうと思う。

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