課題本から受けたインスピレーションを基に800文字のエッセイを執筆して、月一でセミナーと課題作品の合評会をします。
10月の課題図書
塩田 武士著『騙し絵の牙』
MISIAからの学び
とにかく大変だった。
フリーランスとして、自由に楽しく仕事していた私が、パワハラにあったのである。
なり手のない地域コミュニティの係を引き受けて、社会貢献をしようと前向きに考えていた。
しかし、長年、地域コミュニティに御意見番として残っている魔王から、理不尽な理由で1時間近くも怒鳴られたのである。
魔王の被害者はたくさんいて、10軒くらい引っ越した。
これ以上、魔王の被害者を出さないために、地域コミュニティから追い出す計画を着々と進めていた。
ところが、長老からストップをかけられた。
「魔王を追い詰めてしまったら、さらに狂暴になって、片っ端から邪魔してくる。
ああいうタイプは、役目を与えて仕事をさせとけばいい。」
唯一、魔王を抑えている長老の言葉には説得力がある。
頭でわかっていても、やりきれない気持ちで私はモヤモヤしていた。
幸い、楽しい予定をたくさん入れてたので、時間と経過とともに、「まあ、いいか」と思えるようになった。
東大寺開山良弁僧正1250年御遠忌慶讃 「MISIA PEACEFUL PARK Dialogue for Inclusion 2023」
MISIAとゲストアーティストが歌の奉納をするフェスに出かけた。
MISIAはもちろん、元男闘呼組の成田昭次、元ちとせ…
生歌は迫力あっていい。
東大寺が災いを鎮魂するために建てられたこと、平和な世界を目指しましょうというMISIAのメッセージには、ジーンときた。
圧巻は、奈良出身の堂本剛だ。
相手を大切に思う気持ち、相手の幸せを願う気持ち、愛について熱く語り、世界が愛で満たされるように願いを込めて熱唱した。
ジャニーズ離れが進む中、堂本剛の圧倒的な存在感は、MISIAを上回るものであった。
「 ♪ あのね いつの間にか 気づいたんだ 愛に … 」
堂本剛が退場後、彼の作りあげた愛の世界を壊さないよう、MISIAもヒット曲「アイノカタチ」でつなげ、自分の世界へ少しずつ戻していった。
一瞬でも主役を譲るというMISIAの懐の大きさ、相手への敬意が伝わる秋の夜であった。
作品の意図
相手を持ち上げて、掌の上で転がすことからインスピレーションして書きました。
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