坂本龍一さんを偲ぶ

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坂本龍一さんを偲ぶ

最近、坂本龍一さんの曲をYou Tubeで聴くことが多いです。
長男の同級生に生演奏してもらったときに、強い衝撃、感動したことを思い出します。
天才と呼べる人なのでしょう。

「戦場のメリークリスマス」の誕生秘話を、坂本龍一さんがテレビで話してました。
夜中に「戦場のメリークリスマス」のサントラを制作中、行き詰まって寝てしまったら、朝目覚めて、作品が出来上がっていたそうです。
彼の潜在意識の奥の方に眠っていた、潜在能力が目覚めて作品を完成させたのではないかと思います。
俳優としてのオファーが先に来て、映画音楽もやらせてもらえるなら出演すると大島監督と交渉して快諾を得たというエピソードも運を引き寄せていると思えます。

圧巻は、「ラストエンペラー」の映画音楽です。
坂本龍一さん自身も俳優として出演されてますが、撮影終了後に音楽も依頼されて2週間で作成したのも驚きです。
時間をかければいい作品が出来るわけでなく、坂本龍一さんは、いつでも潜在能力を出せる準備が出来ていたのかもしれません。
天才と呼ばれる人たちは、潜在能力の引き出し方が上手いのでしょう。

「ラストエンペラー」、愛新覚羅溥儀の波瀾万丈の人生を悲しくともやさしく音楽で表現出来てます。
私の頭の中で、「ラストエンペラー」のサントラのメロディが響いてます。
中国の二胡の音色を当てはめる発想もスゴイです。

愛新覚羅溥儀は、時代に翻弄されたでしたが、晩年は質素に慎ましく幸せな生活を送っていたようです。
戦後、戦犯管理所を模範生として、早めに出所した後、一般の女性と再婚します。
溥儀が土砂降りの雨の中、水たまりの前に立って、再婚相手が仕事帰りに水たまりにはまらないように、じっとそこで待っているというエピソードにはほっこりさせられます。
皇帝だった男性が、小さな幸せを手に入れることができました。

坂本龍一さんは、愛新覚羅溥儀の晩年の穏やかな日々までも曲に込められていると思います。

坂本龍一さんのご冥福をお祈りします。

描写の天才

同じく天才なのが村上春樹さんです。
村上春樹さんは、描写の天才だと言われてます。
写真を見ているような文章です。
見たものをそのまま文章にするだけでなく、他の人の心を魅了させるテクニックも素晴らしいです。

今、1Q84―BOOK1〈4月-6月〉後編を聴いてます。
大型長編の作品です。
村上春樹さんの天才ぶりに気付けることに幸せを感じます。

坂本龍一さん、村上春樹さん、そして、新海誠監督、その天才過ぎる世界に魅せられてよかったと思います。

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