【推敲後リライト版】ふみサロ　3月課題　『何者』

課題本から受けたインスピレーションを基に800文字のエッセイを執筆して、月一でセミナーと課題作品の合評会をします。

何者

何者

「自己分析とは、自分を棚卸して、自分が何者かを知ること」
ベストセラー作家のYouTubeライブで、大学生の息子への就活のアドバイスをお願いしたところ、自己分析が大切と教えてもらった。
「自分がいったい何者なのか？」
私もずっと考え続けていた。

就活する前の大学生におススメの本が家にあったので、息子と一緒にワークをすることにした。
パッション、ミッションを言語化することで、自分の心の声を自覚できると書かれている。
『あなたのお葬式に、誰に来てもらい、どうような言葉をを掛けられたいですか？』
ミッションを言語化するテストの質問である。
自分のミッションを考える上で、死生観を持つことが大きなヒントになるらしい。

２年前、知り合いのヨガ講師に算命学で占ってもらった。
算命学とは、生年月日から干支を分析し、その人が持つ運命や宿命を見る中国占星術である。
自分の直感を信じて、自分の殻を破って生きるようにと、アドバイスを受けた。
算命学では、私は「何かをする人」のようだが、その当時の私の顔は能面のように無表情だった。
もっと人生を楽しんで、もっと感情を出して、潜在意識を開放するように言われた。
正直よくわからなかった。
それからというもの、直感を信じて行動するようになった。
いろいろな場所へ出かけて、たくさんの人に出会って、たくさんの感動をして、たくさんのことを学んだ。
次第に顔も柔らかくなってきたと言われるようになった。
コンフォートゾーンを抜け出すことで、潜在意識の上にあった重い蓋をこじ開けることができたようだ。

毎朝、ミッションをノートに書いている。
自分の軸が整えられるようになってきたが、自分が何者かはわかっていない。

最近、ご縁があった著名なコラムニストは、22冊も本を出版しているのにもかかわらず、自分が何者かはわかっていないと話していた。

答えのない問題なのか。

私は、人生の最後を迎えるときに、自分は何者だったのかわかると思う。
その答えにたどり着くために、日々学び続けて、変化をし続けているのだろう。

作品の意図

息子と一緒に自己分析をしたとき、ミッションを言語化するテストの質問で、死生観を考えたことをインスパイア。
２年前までは心も体が固かったが、ヨガ講師に算命学で占ってもらったことがきっかけにコンフォートゾーンを出るようになり、顔の表情が柔らかくなったと言われた。
自分の心の声と向き合うようになったけど、自分が何者なのかはわかっていない。
人生の最後を迎えるときに、自分は何者だったのかわかると思う。

【起】自己分析とは、自分を棚卸して、自分が何者かを知ること
【承】死生観を持ってミッションを考える
【転】算命学で占ってもらったことがきっかけにコンフォートゾーンを出るようになった
【結】人生の最後を迎えるとき、自分は何者だったのかと知る

三位一体に分解すると
【テーマ】
人生の中で、学び、変わり続けて、最後に自分が何者だったのかと知る

【エピソード】
①「自己分析とは、自分を棚卸して、自分が何者かを知ること」
②死生観を持ってミッションを考える
③算命学で占ってもらったことがきっかけにコンフォートゾーンを出るようになった
④著名なコラムニストは、自分が何者かはわかっていない

【表現】
①「もっと」と「たくさん」を繰り返す
②「何者」＝「何かをする人」
③「自分の殻を破る」＝「コンフォートゾーンを抜け出す」
④コンフォートゾーンを出るようになった後の変化
「能面のように無表情」→「顔が柔らかくなる」
「潜在意識を開放できていない」→「潜在意識の上にあった重い蓋をこじ開けることができた」