ふみサロ 3月課題 『虫の知らせ』

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課題本から受けたインスピレーションを基に800文字のエッセイを執筆して、月一でセミナーと課題作品の合評会をします。

3月の課題図書 沼田 まほかる 著 『猫鳴り

虫の知らせ

「あ!乳がん検診に行かなくちゃ」
朝、目覚めたとき、頭に浮かんだ。
ハッキリとした直感のメッセージだった。
虫の知らせなのだろう。

メッセージには心当たりがある。
1年に1回、乳がん検診を受けているが、昨年は抜けてしまっていた。
それから、更年期についての本を読んでいるのも、虫の知らせがあった理由の1つだろう。
友人のFacebookの投稿に、更年期の不安について書かれていた。
おかげさまで、今年50歳の誕生日を迎える私には症状が出ていない。
その理由を知りたくて、図書館にある更年期関連の本を全て借りて読んでいた。
読むにつれて、実は、あれは更年期の症状だったと思う節が見つかった。

コロナのパンデミックが起こる前のこと。
中学校のPTAバドミントン部からお誘いがあって入部した。
私は高校時代、バドミントン部だったので経験者である。
だけど、思い通りにプレイができないことが悔しくて悔しくてたまらなくて、PTAの練習の他に、地元の体育館のバドミントン教室に入会して練習もするようになった。
経験者なので、感覚が戻ると楽しくて仕方がない。
右肩に違和感があったけど、そんなことお構いなし。
バドミントン教室で、「おりゃ~」とスマッシュをバシバシ打ってしまった。
翌朝、右肩が痛くて腕が上がらない!!
整形外科へ行ったら、なんと四十肩。
薬を飲んですぐに治ったからよかったけど、びっくりしたよ。

本を読んで、四十肩も更年期の症状だったのか~と学んだ。
あの頃の私は、子育てと仕事に一生懸命になりすぎて力が入りすぎていた。
完璧主義で、体の違和感に向き合う余裕がなかったなと思い巡らす。
現在の私は、乳がん検診はすぐに予約したのだから、虫の知らせに素直になれている。
上手く力を抜けるようになって、心の声と体の声を聞けるようになったんだね。

作品の意図

「猫の死」→「虫の知らせ=直感」とインスピレーションしました。
虫の知らせのような直感に従った方がよいことを伝えてます。

【起】「あ!乳がん検診に行かなくちゃ」という虫の知らせ
【承】更年期について本を読んだら、更年期の症状があった
【転】右肩の違和感を無視して、スマッシュをバシバシ打ち込んだ結果、四十肩になったエピソード
【結】過去の自分は体の違和感を無視してたけど、現在の自分は虫の知らせに素直になれている

三位一体に分解すると
【テーマ】
虫の知らせのような直感に従ったほうがよい

【エピソード】
①「あ!乳がん検診に行かなくちゃ」という虫の知らせ
②右肩の違和感を無視して、スマッシュをバシバシ打ち込んだ結果、四十肩になったエピソード

【表現】
①a)とb)が対
a)「あの頃の私」「力が入りすぎていた」「体の違和感を無視」
b)「現在の私」「上手く力を抜けるようになった」「虫の知らせに素直になれている」

②虫の知らせ=直感=体の違和感=心の声と体の声

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