【推敲後リライト版】ふみサロ 3月課題 『虫の知らせ』

おすすめの本

課題本から受けたインスピレーションを基に800文字のエッセイを執筆して、月一でセミナーと課題作品の合評会をします。

3月の課題図書 沼田 まほかる 著 『猫鳴り

推敲後、リライトしました。

リライト前の作品はこちら
ふみサロ 3月課題 『虫の知らせ』

虫の知らせ

「あ!乳がん検診に行かなくちゃ」
朝、目覚めたとき、頭に浮かんだ。
ハッキリとした直感のメッセージだった。
虫の知らせなのだろう。

メッセージには心当たりがある。
1年に1回、乳がん検診を受けているが、昨年は抜けてしまっていた。
それから、更年期についての本を読んでいるのも、虫の知らせがあった理由の1つだろう。
おかげさまで、今年50歳の誕生日を迎える私には症状が出ていない。
その理由を知りたくて、図書館にある更年期関連の本を全て借りて読んでいた。
読むにつれて、あれは更年期の症状だったと思う節が見つかった。

コロナのパンデミックが起こる前のこと。
私はバドミントン経験があるので、PTAバドミントン部からお誘いがあって入部した。
だけど、思い通りにプレイができないことが悔しく、PTAの練習の他に、地元の体育館のバドミントン教室に入会して練習もするようになった。
感覚が戻ると楽しくて仕方がない。
右肩に違和感があったけど、バドミントン教室で、「おりゃ~」とスマッシュをバシバシ打ってしまった。
翌朝、右肩が痛くて腕が上がらない!!
整形外科へ行ったら、なんと四十肩。
薬を飲んですぐに治ったからよかったけど、あの時はびっくりした。
本を読んで、四十肩も更年期の症状だったのか~と学んだ。

乳腺外科を予約して、乳がん検診を受けた。
いつもならそのクリニックは男性の先生だったけど、今回は女性の先生でちょっとうれしかった。
過去の検診では、右胸にマンモグラフィーで見えないほどの小さなしこりがエコーで見つかっていた。
授乳後の残りカスのようなものらしい。
今回の検診では気にしなくてもいいと言ってもらえてホッとした。
「ちゃんと検査を受けて安心しなさい」という虫の知らせだったのかもしれない。

最近では、更年期はゆらぎ期と呼ばれている。
睡眠、運動、食事で生活習慣を整えて、自分の「心の声」と「体の声」にゆっくりと向き合っていきたいと思っている。

作品の意図

「猫の死」→「虫の知らせ」とインスピレーションしました。
ゆらぎ期(更年期)は、自分の「心の声」と「体の声」にゆっくりと向き合う時期と伝えてます。

【起】「あ!乳がん検診に行かなくちゃ」という虫の知らせ
【承】更年期について本を読んだら、更年期の症状があった
【転】右肩の違和感を無視して、スマッシュをバシバシ打ち込んだ結果、四十肩になったエピソード
【結】自分の「心の声」「体の声」にゆっくりと向き合っていく

三位一体に分解すると
【テーマ】
虫の知らせに従ったほうがよい

【エピソード】
①「あ!乳がん検診に行かなくちゃ」という虫の知らせ
②右肩の違和感を無視して、スマッシュをバシバシ打ち込んだ結果、四十肩になったエピソード

【表現】
虫の知らせ=体の違和感=「心の声」と「体の声」

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